いつから公開されていたのか、すっかり見落としていたのだけど、萩野正昭氏のテキスト「電子出版─やってきた朝焼けの向こう─」のPDFが公開されていた。このテキストは『ネットノベル・パーフェクトガイド』で読んだことがあったっけ。
2005年04月26日
ボイジャーのトップページ画像
ボイジャーのトップページ画像が小まめに更新されていて楽しい。…しまった、スクリーンショットでもとってコレクションしておくんだった。
いつから公開されていたのか、すっかり見落としていたのだけど、萩野正昭氏のテキスト「電子出版─やってきた朝焼けの向こう─」のPDFが公開されていた。このテキストは『ネットノベル・パーフェクトガイド』で読んだことがあったっけ。
いつから公開されていたのか、すっかり見落としていたのだけど、萩野正昭氏のテキスト「電子出版─やってきた朝焼けの向こう─」のPDFが公開されていた。このテキストは『ネットノベル・パーフェクトガイド』で読んだことがあったっけ。
2005年04月21日
読書目的でデジカメを買う
冗談ではなく、いままさに、そういう時がやってきたのである。
ぼくはCASIOのエクシリムEX-55を使っているがこれはすこぶる快適だ。何よりもエクシリムは突出してバッテリの持続時間が長い。そして2.5型の大画面と、快適な操作性。ページめくりのタイムラグもまったく感じられない。本当にすばらしい。
いちばん読書に適したデジカメはどれだろう。3大要素をあげるとすれば、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」といったところか。
常時持ち歩くなら、さらに薄型のEX-S100がいいかもしれない。EX-S100のモニタは2.0型。画素数に対して、さほど画質の評判がよくないと言われているが、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」の点からすれば、抜きんでてコストパフォーマンスが高い。ヨドバシカメラで特価26400円(15%ポイント還元付き)、実質2万2千500円である。オンラインショップなら、もっと安く買えるだろう。
型落ちのエクシリムならどうか。モニタサイズが2.0型のエクシリムなら、EX-Z3やEX-Z4でもいいだろう。これらはヤフーオークションで調べると、1〜2万円以下で落札可能だ。
小型軽量で大画面のデジカメは、最新機種だと5万円前後が相場になっているが、これらは市場価格を下げないために高画質化を続けているからで、読書のためのビークルとしては、そんな高いお金を払う必要はないのである。ほんの1〜2年前のモデルで十分なのである。
Σブックやリブリエは3万円以上する。あれらよりもはるかに多くのコンテンツを読むことが出来て(※)、さらに持ち運びに便利で、いざとなったらデジカメとしても使える(笑)。
我が家のデジカメは家族のものだから、読書用デジカメの購入は、かなりリアルな欲求なのである。
※)T-Time 5.5はHTMLやテキストファイルも書き出せる。世界中のオープンなコンテンツを自由に読書ビークルに入れて持ち出せるのだ。こんな芸当は、囲い込みのことしか考えていない専用端末にはできない相談だ。
ぼくはCASIOのエクシリムEX-55を使っているがこれはすこぶる快適だ。何よりもエクシリムは突出してバッテリの持続時間が長い。そして2.5型の大画面と、快適な操作性。ページめくりのタイムラグもまったく感じられない。本当にすばらしい。
いちばん読書に適したデジカメはどれだろう。3大要素をあげるとすれば、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」といったところか。
常時持ち歩くなら、さらに薄型のEX-S100がいいかもしれない。EX-S100のモニタは2.0型。画素数に対して、さほど画質の評判がよくないと言われているが、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」の点からすれば、抜きんでてコストパフォーマンスが高い。ヨドバシカメラで特価26400円(15%ポイント還元付き)、実質2万2千500円である。オンラインショップなら、もっと安く買えるだろう。
型落ちのエクシリムならどうか。モニタサイズが2.0型のエクシリムなら、EX-Z3やEX-Z4でもいいだろう。これらはヤフーオークションで調べると、1〜2万円以下で落札可能だ。
小型軽量で大画面のデジカメは、最新機種だと5万円前後が相場になっているが、これらは市場価格を下げないために高画質化を続けているからで、読書のためのビークルとしては、そんな高いお金を払う必要はないのである。ほんの1〜2年前のモデルで十分なのである。
Σブックやリブリエは3万円以上する。あれらよりもはるかに多くのコンテンツを読むことが出来て(※)、さらに持ち運びに便利で、いざとなったらデジカメとしても使える(笑)。
我が家のデジカメは家族のものだから、読書用デジカメの購入は、かなりリアルな欲求なのである。
※)T-Time 5.5はHTMLやテキストファイルも書き出せる。世界中のオープンなコンテンツを自由に読書ビークルに入れて持ち出せるのだ。こんな芸当は、囲い込みのことしか考えていない専用端末にはできない相談だ。
2005年04月19日
理想が現実になる日――理想書店がリニューアル――
T-Time 5.5のリリースにあわせて、理想書店がリニューアルされた。これまでの理想書店とはあきらかに違う意気込みを感じる。すべての本が「書き出し」機能に対応している、という売り方も分かりやすい。また、ほぼすべての本がドットブックプラグインによる立ち読みが可能である。
まだ多くの書棚が空いたままである。ここに来い、ここに読まれようとする本を並べてみせろと、理想を理想に終わらせない書店がにらみつけている。
デバイスが消え去っても、元本のドットブックは確実にあなたの手元に残ります。さりげなく書かれたこの一文は、ここ数年間、電子書籍市場がたどってきた狂想曲を軽やかに笑い飛ばす。
無料だ、無料だといってパケット代は着実に請求されるものとは違います。携帯で読んでいても、一切のチャージはありません。どうぞ心おきなく読書してください。
まだ多くの書棚が空いたままである。ここに来い、ここに読まれようとする本を並べてみせろと、理想を理想に終わらせない書店がにらみつけている。
2005年04月15日
T-Time 5.5 という名のページをめくる冒険
先日、遅ればせながら T-Time 5.5 の「書き出し機能」を試した。書き出し先は、CASIOの EXILIM EX-Z55。とりあえずPC上に書き出すのかと思っていたら、「それらしいデバイスがつながってないですよ?」とアラートが出る。あらためてエクシリムをマウントしてから書き出すと、デジカメのメモリに直接データが書き込まれた。
エクシリムは大きな液晶を持ったデジカメの先駆で、小型デジカメの中ではバッテリの持ちがずば抜けて良いのが特徴。実際に、片手でページをめくっていくと、デジカメだったはずのそれが、まるで最初からそうであったかのように電子書籍のビークルとして機能する姿には、ちょっとした感動さえ覚えた。
実際に体験してみると、それまで見えていなかったことがパァッと頭の中にひろがってきた。なるほど、これは iPod と iTunes の関係(ビジネスモデル)の電子書籍バージョンなのだ。
iPod が爆発的に普及したその背景に、iTunes というすぐれた音楽データ管理ソフトの存在があることは、iPod & iTunes ユーザーなら誰もが理解していることと思う。iTunes がデスクトップ上でデータを管理し、iPod はそれを持ち出して利用するビークルになっている。電子書籍をビークルに載せるときに、ビークルそのものが電子データの入出力機能を備えていないかぎりは、メモリカードなり本体なりをPCに接続して、データを書き込む必要がある(※)。
※)携帯電話は例外的にデータの入出力…すなわちネットワークへの接続能力を持っている。また、PC上で管理するのではなく、キヲスク型のデータ書き込み端末を利用するといったビジネスモデルも過去に存在した。
PCで電子書籍データを管理する…ここがややこしい。PCの上では、すべてのデータファイルが一律に扱われる。スマートに電子書籍だけを扱うことができず、ひとつの壁になっている。ファイルを管理するのは、面倒なのである。自分の本棚を育てていくような楽しみがあるわけでもなく、無味乾燥なファイル名を与えられたデータをフォルダに保存していくような作業。メモリカードに書き込む操作も、その延長でしかないのだから、このプロセスが電子書籍にとって大きな足枷になっているのは間違いない。抵抗感がないのは、PCの操作を習熟した、ごく限られた人だけである(そうなんですよ、みなさん)。
T-Time は昨年リリースされたバージョン5から、「書棚」というウィンドウが用意され、ここでPC内にあるデータを一覧表示させることができるようになった。その当時にはエキスパンドブックですでに実現していた機能がようやく実装されたか、という印象しかなかったのだが、T-Time がPC内のブックをリストアップしてくれる、この恩恵は思いのほか大きい。
今は、ただリストアップするだけにすぎないが、iTunes とまではいかないまでも、書棚の上でタイトルを自由に並べ替えたり整理できるスマートな機能を、ボイジャーは開発するべきだと思う。
書棚からブックを呼び出し、サッと書き出して、ビークルで読む。この連携は、スマートで美しい。
T-Time は、PC用からスタートして、PocketPC 版やΣブック版が開発されてきた。また、Palm には Pook というソフトをパートナーにして普及をはかってきた。この活動の中で常にネックになってきたのは、「そのとき市場を見込まれるビークル」に対して、専用の T-Time やそれに類する環境を用意しなければならなかったということだ。その都度、アプリケーションの開発が必要になる。これは苦しい。かつて、どんなOSでも実行できるアプリケーション環境として期待されていた Java なんていうものもあるが、けっきょくのところ実行環境の違いによって互換性の問題はぬぐいされず、ユニバーサルなソフトウェア環境などというものはいまだに夢物語でしかない。
T-Time が担っている機能はハードルが高い。単にドットブックの内容を表示できる、というだけでは意味がなく、そのビークルでもっとも美しい表示(組版)が求められる。コレは生半可なことではない。実際、どれだけ美しい組版技術を実装しても、それに見合ったフォントがなかったために、T-Time 5 ではついに秀英明朝フォントまで実装してしまった。PC版の T-Time の表示能力、その柔軟性は、まさに極まっているのである。
そのビークルに組版機能を組み込むのが難しいなら、PCで美しく組んだ版面を用意してしまえばいい、ここにコロンブスの卵が屹立した。
ページイメージを画像データに書き出す技術は、エキスパンドブックの時代から実装されていて、T-Time にも印刷機能としてそれは組み込まれていたのである。ボイジャーがやったのは、これをあらゆるビークルに最適化して書き出せるよう調整すること、ただそれだけだったと言ってもいい。このカード(切り札)は、10年も前からボイジャーは隠し持っていた、いや、みんなの前に提示さえしていた。時代がようやく追いついてきた、そういうことなのである。ページをめくる冒険が、ふたたび始まろうとしている。
なお、本日4月15日から正式版が公開開始の予定だったが、12時の時点ではまだ公開されていないようだ。
追記:その後、15日中に無事公開にこぎつけた模様。ボイジャーのみなさん、おつかれさま。そしてありがとう。
エクシリムは大きな液晶を持ったデジカメの先駆で、小型デジカメの中ではバッテリの持ちがずば抜けて良いのが特徴。実際に、片手でページをめくっていくと、デジカメだったはずのそれが、まるで最初からそうであったかのように電子書籍のビークルとして機能する姿には、ちょっとした感動さえ覚えた。
実際に体験してみると、それまで見えていなかったことがパァッと頭の中にひろがってきた。なるほど、これは iPod と iTunes の関係(ビジネスモデル)の電子書籍バージョンなのだ。
iPod が爆発的に普及したその背景に、iTunes というすぐれた音楽データ管理ソフトの存在があることは、iPod & iTunes ユーザーなら誰もが理解していることと思う。iTunes がデスクトップ上でデータを管理し、iPod はそれを持ち出して利用するビークルになっている。電子書籍をビークルに載せるときに、ビークルそのものが電子データの入出力機能を備えていないかぎりは、メモリカードなり本体なりをPCに接続して、データを書き込む必要がある(※)。
※)携帯電話は例外的にデータの入出力…すなわちネットワークへの接続能力を持っている。また、PC上で管理するのではなく、キヲスク型のデータ書き込み端末を利用するといったビジネスモデルも過去に存在した。
PCで電子書籍データを管理する…ここがややこしい。PCの上では、すべてのデータファイルが一律に扱われる。スマートに電子書籍だけを扱うことができず、ひとつの壁になっている。ファイルを管理するのは、面倒なのである。自分の本棚を育てていくような楽しみがあるわけでもなく、無味乾燥なファイル名を与えられたデータをフォルダに保存していくような作業。メモリカードに書き込む操作も、その延長でしかないのだから、このプロセスが電子書籍にとって大きな足枷になっているのは間違いない。抵抗感がないのは、PCの操作を習熟した、ごく限られた人だけである(そうなんですよ、みなさん)。
T-Time は昨年リリースされたバージョン5から、「書棚」というウィンドウが用意され、ここでPC内にあるデータを一覧表示させることができるようになった。その当時にはエキスパンドブックですでに実現していた機能がようやく実装されたか、という印象しかなかったのだが、T-Time がPC内のブックをリストアップしてくれる、この恩恵は思いのほか大きい。
今は、ただリストアップするだけにすぎないが、iTunes とまではいかないまでも、書棚の上でタイトルを自由に並べ替えたり整理できるスマートな機能を、ボイジャーは開発するべきだと思う。
書棚からブックを呼び出し、サッと書き出して、ビークルで読む。この連携は、スマートで美しい。
T-Time は、PC用からスタートして、PocketPC 版やΣブック版が開発されてきた。また、Palm には Pook というソフトをパートナーにして普及をはかってきた。この活動の中で常にネックになってきたのは、「そのとき市場を見込まれるビークル」に対して、専用の T-Time やそれに類する環境を用意しなければならなかったということだ。その都度、アプリケーションの開発が必要になる。これは苦しい。かつて、どんなOSでも実行できるアプリケーション環境として期待されていた Java なんていうものもあるが、けっきょくのところ実行環境の違いによって互換性の問題はぬぐいされず、ユニバーサルなソフトウェア環境などというものはいまだに夢物語でしかない。
T-Time が担っている機能はハードルが高い。単にドットブックの内容を表示できる、というだけでは意味がなく、そのビークルでもっとも美しい表示(組版)が求められる。コレは生半可なことではない。実際、どれだけ美しい組版技術を実装しても、それに見合ったフォントがなかったために、T-Time 5 ではついに秀英明朝フォントまで実装してしまった。PC版の T-Time の表示能力、その柔軟性は、まさに極まっているのである。
そのビークルに組版機能を組み込むのが難しいなら、PCで美しく組んだ版面を用意してしまえばいい、ここにコロンブスの卵が屹立した。
ページイメージを画像データに書き出す技術は、エキスパンドブックの時代から実装されていて、T-Time にも印刷機能としてそれは組み込まれていたのである。ボイジャーがやったのは、これをあらゆるビークルに最適化して書き出せるよう調整すること、ただそれだけだったと言ってもいい。このカード(切り札)は、10年も前からボイジャーは隠し持っていた、いや、みんなの前に提示さえしていた。時代がようやく追いついてきた、そういうことなのである。ページをめくる冒険が、ふたたび始まろうとしている。
なお、本日4月15日から正式版が公開開始の予定だったが、12時の時点ではまだ公開されていないようだ。
追記:その後、15日中に無事公開にこぎつけた模様。ボイジャーのみなさん、おつかれさま。そしてありがとう。
2005年04月05日
「iPod photo を『本』にする」Apple eNews で紹介
「T-Time5.5」「azur1.5」が、Apple eNews でも紹介されています。