2005年07月20日

「2005東京国際ブックフェアの記録」公開(ボイジャー)

5章構成、トータル約25分のムービー形式で公開です。萩野さんの名調子の数々がこのようなカタチでネットに流れるのは、思いのほか滅多にないことかもしれません。

『世界には あなたの本を読みたい人がいる』2005 東京国際ブックフェアの記録
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2005年07月14日

曲がるカラー電子ペーパー

うーん、これは曲がる静電型カラーディスプレイじゃダメなの? この手の薄いフィルム状のディスプレイを「電子ペーパー」と呼称することにはどこまでもいつまでたっても違和感をぬぐい去れない。

電子ペーパーって呼称が、なんとなくゴロがいいからまかりとおっているだけのような気がする。

開発者は、あるいはマスコミは、これをデジタル時代の新しい「紙である」と定義できるのだろうか?

富士通、曲がるカラー電子ペーパーを開発〜電力なしで表示を維持(PC Watch)
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2005年07月13日

インターネットを利用して電子の本を出版しませんか(ボイジャー)

東京国際ブックフェアで配布されたと思われる資料「インターネットを利用して電子の本を出版しませんか」のPDFが公開(全12ページ)。

「電子本出版サービスセンター」を利用した、自分の原稿が電子本になって販売されるまでの流れが解説されています。ボイジャーのサイトでさりげなく公開されている「T-Time出版センター」とは別物です。そりゃそうだ、あっちはTTZファイルの時代のものなんだから。「電子本出版サービスセンター」は、ドットブックとオンデマンド印刷本をベースにした仕組みで、依託販売までの流れが整備されています。この仕組みに「.Press(ドットプレス)」が含まれているのかは、資料からは読みとれませんが、おそらく段階的に組み込まれていくものと思われます。
posted by 多村栄輝 at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月12日

.Press/ドットプレス

「.Press/ドットプレス」なる新技術について、東京国際ブックフェアでデモがあったようです。
ドットブック専用タグの表記を簡略化し、専用サーバにアップロードすることでオンラインでドットブックが生成される仕組み…らしい。
本当にTTZではなくドットブックが生成されるのなら、いよいよ誰にでもドットブックをリリースする道が拓かれる、ということになる。
おそらく、ドットブック生成だけではなく、そのまま理想書店でのオンライン販売のルートも提供されるのだろう。
詳細は不明。ボイジャーのプレスリリースが待ちどおしい。
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2005年07月11日

Σブック、カラー試作機

ΣBookカラー版、試作機登場(ITmediaニュース)

東京国際ブックフェアから、いろいろと情報がでてきているようだけど、あまりがっついて収集していないので、これくらいしかブックマークできていないや。

さて、Σブックのカラー版なのである。とにかく色が付いていないと気に入らないという御仁のために、苦労して開発されたものだろうから、「いまどきモノクロ」などと批判していたみなさんは必ず買うんだろうなオイ、などと偉そうには言わないのである。
「ΣBookは大きすぎて片手で持てないという意見があったため、小型化にこだわった」と説明員。新機種は、文庫本サイズで300グラム以下を目指すという。ただディスプレイは、従来通り2枚にする可能性も残っているとした。
個人的には、シグマブックの大きさは、第1弾としてはあれでよかったと思う。重量についてはいかんともしがたいものがあったが、軽さと堅牢さを兼ね備えることがむしろ大事だろう。それにしても、まだ見開き表示にこだわっている人が約一名いるってことかしらん(笑) とはいえ、見開きページの漫画をそのままスキャンしてデジタル化するようなシステムをベースに作られたフォーマットの電子書籍が基本になっているから、単ページ構成のデバイスが定着していくとなると、そこには齟齬が生まれるという問題もあるわけで。

本来、電子書籍を表示するデバイス(ボイジャーの萩野氏いうところの“ビークル”)はスケーラブルであるべきだというのがぼくの考えだ。部屋の壁にドーンと投影するような大型の表示装置があってもいいし、腕時計やメガネに組み込まれるような極小のものがあったっていいのだ。むしろそうでなければ困る。

初代Σブックは電子書籍ビューワーに徹した構成が潔かったが、やはり「アレもコレもできないとね」などという御仁におどらされて、幕の内弁当化の道を歩むしかないようだ。アレコレ付けろと意見したみなさんは必ず買うんだろうなオイ、などと偉そうには言わないのであるが、そういうのを組み込むことで値段があがるのは当然なのだから、イタチごっことしか言いようがないわけで。
音声再生機能を備え、書籍の朗読や語学学習コンテンツの読み上げ、音楽再生などに活用してもらう。デジカメ画像ビューワーとしても使えるようにする予定だ。防滴仕様にし、お風呂でも使えるようにしたいという。
電子書籍の拡張としての「書籍の朗読」ってやつは分からんでもないけど、いくらなんでも音楽再生はナンセンスだなぁ、SDカードありきの機能と考えれば、そういうことにもなるかっていうところです。デジカメ画像ビューワーにもなるほどのカラーの階調表示が本当なら、それはそれでスゴイのでは? お風呂ニーズへの対応は…これもコストの問題をクリアしてから考えてほしいって気がするけど、こういった電子ツールも、生活防水ぐらいの堅牢さはほしいから、心意気は評価したいです。

「携帯電話のビジネスモデル」、つまり「1円」といった馬鹿馬鹿しい値段でハードを提供してしまうやり口を取り入れるべきだと前々から考えていたけど、ようやくそんな話もでてきたようです。
ΣBookは約4万円と高価だったことが、普及しなかった一因とも指摘されている。新製品の価格は未定だが、「個人的には、携帯電話と同じようなモデルで販売できればと思う」と説明員は話す。低価格な端末で普及を進め、コンテンツで稼ぐという選択肢もありそうだ。
ただ、これをやると、コンテンツやサービスでコスト回収しようとしてくるのだから、ヘンなところでユーザーが搾取されたりすることになる場合も考えられるから要注意なのよね。リブリエの時限制貸本なんてまさにそういうことだろうし。

ものは言いようだなぁと思ったのが写真画像につけられた次のキャプション。
斜め方向からは画像が見えにくい。「視野角は狭い方が、のぞき見されにくいためいいのではないか」(説明員)
これは実際そのとおりで、横方向の視野角は狭くてかまわないと思う。ただし、上下の視野角はたっぷりと確保してほしいというのが正直なところ。カラー液晶は特に、みる角度によって色が違って見えることがあるが、こと手に持って作業するデバイスに関しては、見る角度が上下で変わることが多いのだ。このことを認識してくれているのなら、この説明員の応酬トークにも納得できるが…。

ともあれ、Σブックは、T-Time が対応しているので、ドットブックも読めたりしますから、それはそれで安くてよい新機種がでるのはいいことだと思います。

あと、Σブックといえば驚異的なバッテリ持久力が特徴なんだけど、件の記事ではまったく触れていない様子。やっぱりカラーだとあんまり持たないのかしらん。
posted by 多村栄輝 at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする