2012年01月21日

iBooks " Author "

ether2001 / えーてる
わりと昔、エキスパンドブックツールキット → けっこう昔、T-Time パブリッシャーズ・キット → そして今、iBooks Author 。「道具箱」「出版のための道具」そして「著者」へ。とうとうここまできた。 #EBA21 at 01/20 22:02


ether2001 / えーてる
かつて、ボイジャーは「この世界には、あなたの本を読みたい人が必ずいる」と信じて、エキスパンドブックツールキットを提供した。本を著すという観点に立てば、「Author」であっていたのだ。しかし当時は、そう言い切ることができなかった。そういう時代だったと言える。 #EBA21 at 01/20 22:05


ether2001 / えーてる
そして T-Time に軌道修正したときに「パブリッシャーズ・キット」を提供した。「本を著す」という行為が「出版」と同義であると考えたからに違いない。しかしボクは、そこにピタリとしたものを感じられず、戸惑っていた。だから電子本を出すことをやめたのだった。 #EBA21 at 01/20 22:08


ether2001 / えーてる
出版人になりたいと思ったんじゃない。たった一人の読者のための手段がほしかったのだ。「極小規模な出版、極私的な出版(Small Publishing, Private Publishing. = SPPP)」を標榜したボクは、T-Time から距離をおくことになる。 #EBA21 at 01/20 22:12


ether2001 / えーてる
SPPP についてはまとまったテキストをどこにも発表していない。その機会がなかったし、当時の自分にはその時間も与えられていなかったから。ポシブルブック倶楽部のメールマガジンでは、その話はしていたと思うけど、ボクの手元にそのログは残っていない。 #EBA21 at 01/20 22:14


ether2001 / えーてる
「この世界には、あなたの本を読みたい人が必ずいる」。だから本を出そう、誰もが本を著すことのできる世界をつくろう、それがボイジャーがエキスパンドブックに込めた思いだったのではないか。そのための道具箱(ツールキット)。誰のための? 出版人じゃない。著者だ。 #EBA21 at 01/20 22:16


ether2001 / えーてる
iBooks Author は、「本を著そう」と促している。「出版しよう」なんて言い方はしない。あくまで個人、あくまでパーソナルな、主役は人間。ようやくここまできた。とうとうここまできた。 #EBA21 at 01/20 22:19


ether2001 / えーてる
だからボクは、iBooks Author というネーミングのことを、萩野正昭氏やボブ・スタイン氏がどう思っているか、知りたくて聞きたくて仕方がない。Apple の戦略なんて二の次だ。 #EBA21 at 01/20 22:22


ether2001 / えーてる
その名前に託されているものが何かを、ミスター電子書籍の二人がピタリと言い当てる姿を、みたいのだ。「ちくしょう、アップルめ。俺らが遠慮して使えなかったネーミングを、平然と使いやがって」と、彼らは言うに違いないのだ。 #EBA21 at 01/20 22:24


ether2001 / えーてる
だからアップルは、責任重大なんだ。ほんとうにわかっているのかい? もしデジタル教科書の世界を中世の暗黒時代にしてしまうようなことがあれば、電子書籍作成ツールに「Author」の名を冠したことを、笑われることになるだろう。かつて、東芝のダイナブックが笑われたように。 #EBA21 at 01/20 22:29

 
posted by 多村栄輝 at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Note | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする