ドットブックとしてリリースすることが、即、音声読み上げに対応するという事実は、大きな可能性を秘めています。リリース中の《電子本の基準として音読を包含する》は、特にかみしめて読みたい重要なことがたくさん指摘されていると感じました。
もし出版社(版元)が送り出すすべての電子的出版物が音声読上げを基準とするならば、世の中に出版される電子本点数はそのままロービジョン・障碍者への対応を備えたものになります。本を出版することが、特別な付加を加えることなく当たり前のこととしてロービジョン・障碍者への配慮をカバーすることにつながります。惜しむらくは、「電子かたりべ」はどうやらMac環境には対応してないらしいという現実でしょうか。
もっとも、インテルベースのマッキントッシュは、すでに両刀遣いの環境を構築できる手はずが整っていることを考えれば、そう高いハードルでもないと考えることもできるし、適当な電子音声読上げサービスと折り合いがつけば、Mac環境への対応もすぐにでも実現できるだろうと楽観していますが…。
ボイジャーのプレスリリース:電子本の音声読上げ対応開始について