「The Complete OZU」「書を捨てよ、町へ出よう」「LE LIVRE DE LULU(ルルの本)」、この回で取り上げられているほとんどのタイトルを持っている。今も持っている。ドン・ノーマンの「機械時代における人間性の擁護」は、いつか日本語版がでると信じて待っていたけど、けっきょくその機会は訪れなかった。「LE LIVRE DE LULU(ルルの本)」は、いつだったかのマックワールドエキスポで原語版を買ってしまったので、なんだか悔しくて(?)日本語版を買わなかったのだった。
「LULU」はたしか、QuickTime のバージョンが上がって再生できなくなったと聞いている。
いつだったか、息子が3歳になった頃、「ダズロイド」をみせてあげようとしたのだけど、我が家の iMac DV(これでもけっこうオールドマシンだ)では表示させることができなかった。「サーカス!」はかろうじて立ち上がったので、家族でゾウのダンスや人間大砲のショーを楽しんだ。
ぼくはエキスパンドブックが好きだ。エキスパンドブックが OS X で動けばいいのにと、今も思っている。祝田さんは自分のために、こっそり作っているんじゃないかと、そんなことも信じている。
ボイジャーの次の一手も楽しみだけど(次の東京国際ブックフェアでは、きっと何かをぶつけてくるだろう)、ハイパーカードやエキスパンドブック、マルチメディアともてはやされたCD−ROMタイトルたちと戯れるのも悪くないだろう? 動かなくなったからといって、作品たちの価値がさがるわけではない。それらは歴史的骨董品ではない。二十一世紀に十分通用する、立派な作品群なのである。
こうして、たまにしんみりする夜もある。