2005年09月17日

ボイジャーの挑発

iPod nano はわたしの本

くそぅ、思いっきり煽られてるな(苦笑)

現在、EXILIM EX-Z50(会社の備品)で読書中。モニタのサイズは2.0インチ。とにかくバッテリが長持ちなのがありがたい。
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2005年09月12日

iPod nano はわたしの本…になってくれるか

iPod nanoの現物を手にして最初に感じたのは、その軽さと、クリックホイールのフィット感。そしてなによりも魅了されたのが、密度感のあるカラー液晶画面だった。この画面で読んでみたいな。薄くて小さなスレート状のそれは、強力なビークルとしての魅力オーラを放っていた。

1.5インチのディスプレイで読む本は、どんな印象だろうか。はたして許容できるだろうか。

iPodはわたしの本/大谷和利(ボイジャー)
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2005年04月26日

ボイジャーのトップページ画像

ボイジャーのトップページ画像が小まめに更新されていて楽しい。…しまった、スクリーンショットでもとってコレクションしておくんだった。

いつから公開されていたのか、すっかり見落としていたのだけど、萩野正昭氏のテキスト「電子出版─やってきた朝焼けの向こう─」のPDFが公開されていた。このテキストは『ネットノベル・パーフェクトガイド』で読んだことがあったっけ。
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2005年04月21日

読書目的でデジカメを買う

冗談ではなく、いままさに、そういう時がやってきたのである。

エクシリムEX-Z55

ぼくはCASIOのエクシリムEX-55を使っているがこれはすこぶる快適だ。何よりもエクシリムは突出してバッテリの持続時間が長い。そして2.5型の大画面と、快適な操作性。ページめくりのタイムラグもまったく感じられない。本当にすばらしい。

いちばん読書に適したデジカメはどれだろう。3大要素をあげるとすれば、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」といったところか。

常時持ち歩くなら、さらに薄型のEX-S100がいいかもしれない。EX-S100のモニタは2.0型。画素数に対して、さほど画質の評判がよくないと言われているが、「小型軽量」「大画面」「長時間駆動」の点からすれば、抜きんでてコストパフォーマンスが高い。ヨドバシカメラで特価26400円(15%ポイント還元付き)、実質2万2千500円である。オンラインショップなら、もっと安く買えるだろう。

型落ちのエクシリムならどうか。モニタサイズが2.0型のエクシリムなら、EX-Z3EX-Z4でもいいだろう。これらはヤフーオークションで調べると、1〜2万円以下で落札可能だ。

小型軽量で大画面のデジカメは、最新機種だと5万円前後が相場になっているが、これらは市場価格を下げないために高画質化を続けているからで、読書のためのビークルとしては、そんな高いお金を払う必要はないのである。ほんの1〜2年前のモデルで十分なのである。

Σブックやリブリエは3万円以上する。あれらよりもはるかに多くのコンテンツを読むことが出来て(※)、さらに持ち運びに便利で、いざとなったらデジカメとしても使える(笑)。
我が家のデジカメは家族のものだから、読書用デジカメの購入は、かなりリアルな欲求なのである。

※)T-Time 5.5はHTMLやテキストファイルも書き出せる。世界中のオープンなコンテンツを自由に読書ビークルに入れて持ち出せるのだ。こんな芸当は、囲い込みのことしか考えていない専用端末にはできない相談だ。
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2005年04月19日

理想が現実になる日――理想書店がリニューアル――

T-Time 5.5のリリースにあわせて、理想書店がリニューアルされた。これまでの理想書店とはあきらかに違う意気込みを感じる。すべての本が「書き出し」機能に対応している、という売り方も分かりやすい。また、ほぼすべての本がドットブックプラグインによる立ち読みが可能である。

デバイスが消え去っても、元本のドットブックは確実にあなたの手元に残ります。
無料だ、無料だといってパケット代は着実に請求されるものとは違います。携帯で読んでいても、一切のチャージはありません。どうぞ心おきなく読書してください。
さりげなく書かれたこの一文は、ここ数年間、電子書籍市場がたどってきた狂想曲を軽やかに笑い飛ばす。

まだ多くの書棚が空いたままである。ここに来い、ここに読まれようとする本を並べてみせろと、理想を理想に終わらせない書店がにらみつけている。
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2005年04月15日

T-Time 5.5 という名のページをめくる冒険

先日、遅ればせながら T-Time 5.5 の「書き出し機能」を試した。書き出し先は、CASIOの EXILIM EX-Z55。とりあえずPC上に書き出すのかと思っていたら、「それらしいデバイスがつながってないですよ?」とアラートが出る。あらためてエクシリムをマウントしてから書き出すと、デジカメのメモリに直接データが書き込まれた。

エクシリムは大きな液晶を持ったデジカメの先駆で、小型デジカメの中ではバッテリの持ちがずば抜けて良いのが特徴。実際に、片手でページをめくっていくと、デジカメだったはずのそれが、まるで最初からそうであったかのように電子書籍のビークルとして機能する姿には、ちょっとした感動さえ覚えた。

実際に体験してみると、それまで見えていなかったことがパァッと頭の中にひろがってきた。なるほど、これは iPod と iTunes の関係(ビジネスモデル)の電子書籍バージョンなのだ。

iPod が爆発的に普及したその背景に、iTunes というすぐれた音楽データ管理ソフトの存在があることは、iPod & iTunes ユーザーなら誰もが理解していることと思う。iTunes がデスクトップ上でデータを管理し、iPod はそれを持ち出して利用するビークルになっている。電子書籍をビークルに載せるときに、ビークルそのものが電子データの入出力機能を備えていないかぎりは、メモリカードなり本体なりをPCに接続して、データを書き込む必要がある(※)。

※)携帯電話は例外的にデータの入出力…すなわちネットワークへの接続能力を持っている。また、PC上で管理するのではなく、キヲスク型のデータ書き込み端末を利用するといったビジネスモデルも過去に存在した。

PCで電子書籍データを管理する…ここがややこしい。PCの上では、すべてのデータファイルが一律に扱われる。スマートに電子書籍だけを扱うことができず、ひとつの壁になっている。ファイルを管理するのは、面倒なのである。自分の本棚を育てていくような楽しみがあるわけでもなく、無味乾燥なファイル名を与えられたデータをフォルダに保存していくような作業。メモリカードに書き込む操作も、その延長でしかないのだから、このプロセスが電子書籍にとって大きな足枷になっているのは間違いない。抵抗感がないのは、PCの操作を習熟した、ごく限られた人だけである(そうなんですよ、みなさん)。

T-Time は昨年リリースされたバージョン5から、「書棚」というウィンドウが用意され、ここでPC内にあるデータを一覧表示させることができるようになった。その当時にはエキスパンドブックですでに実現していた機能がようやく実装されたか、という印象しかなかったのだが、T-Time がPC内のブックをリストアップしてくれる、この恩恵は思いのほか大きい。

今は、ただリストアップするだけにすぎないが、iTunes とまではいかないまでも、書棚の上でタイトルを自由に並べ替えたり整理できるスマートな機能を、ボイジャーは開発するべきだと思う。

書棚からブックを呼び出し、サッと書き出して、ビークルで読む。この連携は、スマートで美しい。

T-Time は、PC用からスタートして、PocketPC 版やΣブック版が開発されてきた。また、Palm には Pook というソフトをパートナーにして普及をはかってきた。この活動の中で常にネックになってきたのは、「そのとき市場を見込まれるビークル」に対して、専用の T-Time やそれに類する環境を用意しなければならなかったということだ。その都度、アプリケーションの開発が必要になる。これは苦しい。かつて、どんなOSでも実行できるアプリケーション環境として期待されていた Java なんていうものもあるが、けっきょくのところ実行環境の違いによって互換性の問題はぬぐいされず、ユニバーサルなソフトウェア環境などというものはいまだに夢物語でしかない。

T-Time が担っている機能はハードルが高い。単にドットブックの内容を表示できる、というだけでは意味がなく、そのビークルでもっとも美しい表示(組版)が求められる。コレは生半可なことではない。実際、どれだけ美しい組版技術を実装しても、それに見合ったフォントがなかったために、T-Time 5 ではついに秀英明朝フォントまで実装してしまった。PC版の T-Time の表示能力、その柔軟性は、まさに極まっているのである。

そのビークルに組版機能を組み込むのが難しいなら、PCで美しく組んだ版面を用意してしまえばいい、ここにコロンブスの卵が屹立した。

ページイメージを画像データに書き出す技術は、エキスパンドブックの時代から実装されていて、T-Time にも印刷機能としてそれは組み込まれていたのである。ボイジャーがやったのは、これをあらゆるビークルに最適化して書き出せるよう調整すること、ただそれだけだったと言ってもいい。このカード(切り札)は、10年も前からボイジャーは隠し持っていた、いや、みんなの前に提示さえしていた。時代がようやく追いついてきた、そういうことなのである。ページをめくる冒険が、ふたたび始まろうとしている。

なお、本日4月15日から正式版が公開開始の予定だったが、12時の時点ではまだ公開されていないようだ。

追記:その後、15日中に無事公開にこぎつけた模様。ボイジャーのみなさん、おつかれさま。そしてありがとう。
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2005年04月05日

2004年11月10日

テキストが表示できるなら

そこに文字が映し出されるものについては、とにかくテキストを流し込んできた。

最初に買ったワープロは、ほんの数行しか表示できないような貧弱な液晶しか備えていなかったけど、それでも気に入った本の一部を打ち込んだりした。パソコン通信を始めるまでは、まとまったテキストはどこにもなかったから、自分で打ち込まなければならなかったのだ。

中古のMacintosh SEを手に入れて、パソコン通信を始めた。ハイパーカードをいじくって、スタックを自作した。もちろん、テキストを流し込んだ。

Flash 2.0 を買った。テキストを流し込んで、電子本をつくった。

クリック&プレイという簡易なゲーム作成ソフトを買った。いろいろとしかけのある電子本をつくろうと思ったが、これは完成しなかった。

ポップアップメーカーも買った。非力なマックで必至にレンダリングした。

クイックタイムのムービープレイヤーでも電子本をつくった。テキストをドラッグ&ドロップすると、自動的にテキストを表示するムービーを生成してくれたのだ。

PowerBookDuoはノート型マックでもお気に入りで、210、230、280、280c と乗り替えてきた。モノクロアクティブマトリクス液晶の250と280は、最高に美しい液晶を持ったマックだった。この頃の液晶は、さほど高精細ではなくて、くっきりとドットが見えるようなシロモノだったけど、黒いドットが落とす影さえも美しかった。PowerBookDuoはずいぶんと持ち歩いた。いろんなところでいろんなテキストを読んだ。HypeCard版のエキスパンドブック、その後のエキスパンドブック、非力なマシンでもサクサク動くように、いろいろと工夫を凝らした。

「新潮文庫の100冊CD−ROM」をいちばん読んだのは、そのころ会社で使っていたNEC98だった。

初代ザウルス(PI-3000)を買ったときに、『接続された女』という小説のテキストを流し込んだ。メモ画面でそれを読んだ。

“電脳パンツ”ことHP-200LXを買った。日本語化キットのフォントと Mifes というエディタの組み合わせは、それだけで十分に読みやすかった。Jupitor というソフトを使うと、縦組み表示ができるようになり、HP-LX は見事なまでに電子書籍端末として使えるようになるのだった。こいつのクッキリとしたモノクロ液晶と、ハンディなボディは、いまでも一番うつくしく、読みやすい環境だと思う。

Newton には TaTeGaKi というすばらしいビューワを作った人がいて、これはまったく T-Time for Newton と呼ぶしかないほどよくできていた。

Palm m105 を格安で手に入れた。まず最初にインストールしたのは Pook だった。

CLIE PEG-TH55を買った。やはり Pook をインストールした。

PHSにメールを投げる。テキストを表示させて遊んだ。

H”になって、画面が大きくなった。やはりテキストを投げ込んだ。

京ぽんを買った。いろんなサイトに直接アクセスして、いろんなテキストを読んだ。

テキストが表示されるなら、なんでもよかった。ひたすらテキストを表示させてきた。そして読んだ。
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2004年10月21日

士郎正宗作品の電子書籍

『ドミニオン』『オリオン』など、けっこう電子書籍化されてるんですね。CD−ROM画集も気が付くと出ていたりする。電子化に関しては、積極的というよりはあまり頓着してないように思えるんだけど、どうなんだろう?
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2004年10月20日

山川正平『ブラームスの恋』はじつにおもしろかった

山川正平『ブラームスの恋』、クリエに入れてなんとなく読み始めたら、とまらなくなって、一気に読み切ってしまいました。オーバーセブンティ。ふむ、なるほど、こりゃセブンティの二分の一である自分も負けてられないと思う。

群像劇である。人間の色恋の物語である。ドラマのような派手さはない、しかし、瑞々しさに満ちて、読むことの喜びを感じさせてくれる。これは、正統なエンターテインメント作品なのである。

ひとつ苦言を申しあげたい。ここのところ体調がすぐれないため、早い時間に床に就いてしっかりと睡眠時間をとろうと計画していた矢先にこの作品を読み始めてしまった。おかげで睡眠不足が今日も続いている。それがどこかここちよい。
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2004年09月28日

モバイルプレスで電子書籍の特集

MobilePRESS 2004年 秋号で、「電子ブックはモバイルで広がる」と題して、かなりボリュームのある電子書籍特集が組まれている。いまや電子書籍の主戦場が携帯電話に移行しつつあることが語られている。

これについては、少し前に出た『ブック革命』(横山三四郎・日経BP社)でも取り上げられていたが、いま思えばあれは自画自賛に近かったのかな。

表紙イメージ [Amazon] [bk1]

この本は、最近の電子書籍をめぐる事情が分かりやすく紹介されているのだが、なんでもかんでも対立の図式でとらえようとする姿勢がどうも口にあわないんだな。

フォーマットとしてのXDMFの拡がり方はたしかにたいしたものだが、Palm 版のブンコビューワの出来はおせじにもいいとは思えない。そのため、どんなに「これは読みたい」といったタイトルがリリースされても、XDMF版しかない場合には見送っている。

肝心のモバイルプレスのほうは、まだちらりと見ただけなので、また時間をみつけて読み込むつもり。
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2004年07月28日

『本とコンピュータ』は残りあと4号

ここ最近の本コを、ぼくは買っていない。立ち読み程度で済ませてしまうようになっていた。その大きな理由は、本コがあくまで「“本”とコンピュータ」でしかないということに気付いてしまったからだ。「たまには“コンピュータ”と本としての視点も考えてくれよ」と不満に思っていたのだ。だが今となっては反省している。本コがやらないなら、自分たちでやるべきだったのだ、『コンピュータと本』を。
 
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2004年07月07日

新しいブログサービス「AutoPage」

teacup. 掲示板のように簡単に作成できるブログサービスAutoPageをスタート

書いていた原稿がマシンのエラーで消えちゃってそのまま放置していたネタ。とりあえずブックマークしておく。

ここのウリは、株式会社デジタオと組んでブログコンテンツをオンデマンド出版できるようにしたところにある。

book it!:ブログ時代の「本」作り

「はてなダイアリーブック」に続くブログコンテンツの出版サービスの登場である。

参考:はてなダイアリーブックが縦書きレイアウト可能に

ネット販売サービスが予定されていたり、さらに ISBN 取得までカバーしている。これにはちょっと感心した。

ブログというスタイルは日々更新していくことを喚起する仕掛けそのものだと言える。テーマとコンセプトがはっきりしていれば、ブログで日々原稿を書き進めていくことがイコール執筆作業になる。さらに出版から流通までが一環して組み込まれているわけだから、あとは書き始めるだけ、と言ってもいい。

ここまで来ると、ブログにおける「編集者・校閲者」という位置付けのサービスがほしくなるね。ネットのテキストはとかく勢いで走ってしまうところがあるから、本としてまとめることを理解して舵取りをしてくれる編集者の存在はとても心強いだろうし、日々のエントリーに対して文字校正して誤用・誤変換を指摘してくれる人は、最強の縁の下の力持ちになるだろう。ブログはコメントシステムがあるのだから、このへんの履歴をおいかけるのもたやすいだろう。
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2004年07月06日

シャープ「液晶ペーパー」続報

こちらの記事には写真が掲載されてました。

シャープ、液晶ペーパーを07年にも実用化へ(FujiSankei Business i)

おお、カラーじゃないですか。
電子書籍は、今年3月に松下電器産業とソニーが液晶表示の専用端末を発売しているが市場は未開拓。シャープは、1999年から独自のデータ表示規格で約70社と提携。すでに、7000種類のコンテンツがあり、携帯情報端末「ザウルス」や携帯電話などで見られるようにしている。
やはりXMDFの展開を考えているようです。
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2004年07月05日

シャープ、液晶ペーパーを発表

読書もこれ1枚…「液晶ペーパー」シャープが商品化へ(読売新聞)
厚さは数ミリで、大きさはA5判程度。パネルの端に、片手で操作できるボタン類を付ける。実現すれば、世界で最も薄い液晶表示装置になる。
2008年販売開始。以前提唱した「キヲスクペーパー」にかなり近付いたと思う。「キヲスクペーパー」については、このブログでも書いたつもりでいたのだが、まとまったテキストをネットにあげたことがなかったようだ。

シャープは教科書としての利用も視野に入れている。これはつまり松下のシグマブック(Σ Book)と真っ向勝負をしますよ、という宣戦布告なのである。片やメモリーカードありきの端末、片や液晶技術ありきの液晶ペーパー。

答えは簡単、次期シグマブックはシャープの液晶ペーパーを採用すればいい。いや、シャープの液晶ペーパーの標準メモリをSDカードにすれば松下も満足してシグマブックを終わらせられる(苦笑)。いやいや、シグマブックは T-Time for ΣBook があるのだから、そう邪険にしたものでもないか。

ま、シャープなんだから採用フォーマットは XMDF だろうけどさ。
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2004年06月10日

電子書籍の歴史、ボイジャーの歴史

例のボブ・スタインの講演録を読んでいると、第3世代「TK3」、第4世代「TK4」という言葉が出てくる。TK3のプロトタイプはすでにできあがっていて、これにさらに第4世代「TK4」を取り込んで次世代の電子書籍を構築しようとしているらしい。
 
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2004年06月07日

青空文庫がトラックバック可能になったら

オンラインにおいて、作品と読者をどのようにつないでいくか、作品を軸にどんなコミュニケーションが可能なのかというテーマは、ときおり考えているのだけど、なかなかこれといった手法にまとめられないでいる。

たとえば青空文庫の諸作品にトラックバックが実装されたら。ターゲットは図書カードのページになると思うけど、ぼくも先日、織田作之助の『青春の逆説』を読んでアレコレ書いたばかり。もし可能だったら、迷わずトラックバックしていたと思う。
 
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2004年06月02日

Yahoo!の検索エンジン変更につき

検索サイトというと、ぼくはGoogleを使っている。Yahoo!もつい最近までは中味はGoogleのようなものだったから、わざわざYahoo!を使う必然性がなかったわけ。それでも、アクセス解析などで確認すると、GoogleよりもYahoo!からやってくる人の方が多いことがわかったりして、世の中はほんとうにいろいろだと思う。

Yahoo!の検索エンジンがYSTに切り替わった。難しいことはよくわからないが、検索してみれば何がどうなったのかはたちどころにわかる。とにもかくにも、Googleとはまったく違った検索結果が出た。
 
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2004年05月13日

T-Time Σ

梅田のヨドバシカメラに(ΣBook)シグマブックのデモ機が置いてあるのを発見。店に置いてあるたいていのマシンには「サイボーグ009」が入っているのだけど、こいつは何やら小説が入っている。いろいろいじくっていると、「このアプリケーションについて」のメニューがあり、そこには「T-Time Σ」と書いてありました。もちろんボイジャーのクレジットも。なるほど、シグマブックはドットブックコンテンツも見ることができるわけだ。

すぐそばにリブリエも置いてあった。おーこれがうわさにきく「まるではめ込み画像のような電子インク液晶か」とさわってみたところ、うんともすんとも言わない。どうやらホンモノのはめ込み画像だったらしい。

追記:後日もういちど試してみたら、普通にページめくりできました。キーロックがかかっていただけなのかもしれない。
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2004年05月07日

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

久しぶりに読みたくなって、CD−ROMを突っ込むのだけど、動かない。「この書類を作成したアプリケーションがない」などという。何事ぞとアレコレ試して、ずいぶん経ってからようやく気が付いた。

このマックには HyperCard が入っていない。

昨年、ハードディスクをクラッシュさせたときに、どうやら消えてしまったままになっていたらしい。つまり、自宅のマックではそれから一年近くハイパーカードを使っていなかったということになる(会社ではあいかわらず Mandal-Art for Macintosh のためにほぼ毎日使っている)。

これはつまり、初代エキスパンドブック・ツールキットもあの日消失してしまったということだ。面倒なことになった。マスターディスクはまだ手元にあるけど、フロッピードライブは会社から借りてくる必要がありそうだ。

なんだか『タルホ・フューチュリカ』も読みたくなってきたぞ。
posted by 多村栄輝 at 17:20| Comment(2) | TrackBack(0) | Note | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする